Graduate Voices
新卒社員を知る
大学で培った知識と実務経験をさらに結
びつけ、より専門性の高い技術者として成長。
解析サービス本部安全技術グループ M.Yさん
2024年入社
工学研究科 総合エネルギー工学専攻学生時代にプログラミングを使った研究をする中で、原子力分野に興味をもつ。当時の研究テーマでは、原子力の安全性を数値で示すリスク評価を扱う。現在は、リスクを検討しながら、プラントの運営を評価・改良するための方針策定を行っている。
どんな学生時代を過ごしていましたか?
学生時代は数学・物理・化学から実験まで幅広く学び、「原子力一本」で進んでいたわけではありませんでした。研究室選びの際も、“原子力そのもの”よりも“プログラミング”を使って研究できるところに惹かれて、炉物理の研究室を選びました。そこで先生から勧められたのが原子力における確率論的リスク評価です。安全性を重視する原子力だからこそ、リスクを数値で示す独特のアプローチに触れ、徐々に「原子力」の面白さに惹かれていきました。研究を通じて多角的に物事を捉える姿勢やプログラミング能力、発表力を磨き、社会で必要とされる人材へ一歩ずつ近づけたと思います。今振り返っても、こうした経験は自分の視野を広げる大切な基盤になっており、現在の学びや思考の土台として確かな力を発揮してくれています。
入社してからの印象はどうですか?
変化はありましたか?
入社してまず感じたのは、誰にでも気軽に質問できる温かい雰囲気でした。丁寧に教えてくださる文化が根付いており、時には雑談を交えながら距離を縮められるような親しみやすさがあります。入社後の実務を通じて印象が変化したのは、学生時代に学んでいた確率論的リスク評価への理解が、より実践的なものへと深まったことです。確率論的リスク評価(PRA)とは、何か良くない事象が発生した際に、設備故障や人的過誤等が重なり、過酷事故が発生する頻度を求めることです。その頻度を求めることで、例えば、プラントの相対的に脆弱な系統を知ることができます。学生時代は単に過酷事故が発生する頻度を求めるにとどまっていましたが、今はその結果の妥当性を確認するために、結果の裏付けや原因分析に重点を置く姿勢が求められます。この学びが実務を通じて一番深まったと思います。安全が第一である原子力を扱うからこそ、そのリスク評価の重要性を日々実感し、責任をもって仕事に取り組めています。
成長を実感した瞬間はありますか?
原子力発電所での継続的な安全性の向上のためには、限られたリソースの中でどの系統に対して優先的に対策をすべきか検討する必要があり、その際PRAで得られる結果を活用します。PRAを実施するために、プラントの適切なモデル化が必要であり、現在は既存のモデルに対し、色々な評価が行えるようにするためのモデルの変更方針を作成しています。この業務ではプラントを模擬する評価モデルの構成や前提、主要な入力パラメータなどを正確に把握する必要があり、そのためにモデルの詳細が記載された資料を参照する必要があります。現在はモデルの基本的な概要を着実に理解しており、必要な情報が資料のどの部分にあるかを見当を付けて探せるようになり、技術面の成長を感じています。
今後の展望を教えてください。
直近では、現在関わっているPRAに関する業務の専門性をさらに磨き、重要なポイントは資料の助けがなくとも把握できるような能力を身に付けていきたいです。また少し先の将来では、専門的な知識を幅広く身につけ、質問されたことにしっかり答えられる技術者になりたいと考えています。現在の仕事では、リスク評価、機器の故障率の整理、人的ミスの原因を分析する業務など、さまざまな分野を学んでいます。もともと大学でも、これらのテーマに関連する別の手法や考え方を学んでおり、その知識が今の業務で役に立つ場面もあります。今後は、大学で培った知識と実務経験をさらに結びつけ、より専門性の高い技術者として成長していきたいと思っています。
就活をしている方に向けてメッセージ
私の場合は、学生時代の研究内容と現在の業務が直接つながる、少し特殊なケースだと思っています。しかし、分野が完全に一致していなくても、学生のうちに研究や活動へ真剣に向き合うことで得られる知識や経験、そして物事を考える姿勢は、入社後のあらゆる場面で確実に活きてくると感じています。特に社会人になってから重要だと感じるようになったのは、“人との関わり方”です。取引先とのやり取りや、専門的な作業をチームで進めていく現場では、コミュニケーションの質が成果を左右することもあります。ぜひ、今だからできることに没頭しながら、自分自身の力を磨いていってください。
一覧に戻る